【『8月の魔物』あとがき】
最後までお読み頂きありがとうございます!
このお話は、恋の始めから最後までを描ききってみたいという試みであり、
『別れ』を丁寧に描きたいという試みでした。
そして、その間に変化してゆく女の子2人の姿に、何か少しでも
心に残るものがあれば幸いです。
結局、『魔物』はなんだったのか?
幼い恋心と、無垢な誘いに近藤先生を翻弄した美弥か。
無理な恋と意識しながら、恋にのめりこんでいった近藤先生か。
それとも、湧き上がる恋の感情そのものか。
それとも、季節が変わるように移ろう人の心か。
ご自由に解釈して頂ければイイなと思います。
また、蛇足ながら、私は年齢差のある恋を否定するわけではなく、
もちろん同性間の恋を否定するわけでもありません。
このお話のこの2人の場合は、一つの恋の形として
こういう結末になったまでです。悪しからず、ご了承下さい。
2008.9.28